海外移住とお金2

「金融サービスは【定率】に注意」

海外移住とお金1では、”大事な多額のお金を動かす場合は、しっかり自分の目で見極めましょう”というお話をさせていただきました。次にここでは、見極めポイントをお伝えしていければと考えています。

金融サービスの「変」、定率に注意

なぜ「多額のお金を動かす場合は」なのでしょうか?金融関連サービスでは、例えば送金手数料のように【定額】のものもありますが、多くのサービスが【定率】で設定されています。両替コストのように金額の分のリスクが伴う場合はまぁ理解できますが、そうではない例えば仲介手数料といったものにまで、金額に対する料率で手数料が設定されているため、金額が大きい場合は手数料も大きくなります。金額が大きくても小さくても手間・コストは一緒なのに。騙されやすい例としては、海外送金で2,000円など安い送金手数料を謳いつつ、実は為替レートでスプレッドをそれ以上に多く取られているケースなどがあります。

気付かずに取られる手数料

金融サービスでは、商品やサービスに手数料が埋め込まれているケースが多くあります。例えば、本当は為替の相場が1ドル150円であっても、両替の場合は手数料を含んで外貨を買う場合153円がレートとして表示されていて、いくら手数料として払ったかあまり認識できないといったことがあります。特に金融商品は価格が変動するので、よく分からないで「儲かっているから気にしない。」という状態になります。投資信託の信託報酬などはよく分からず、保有している間はずっと引かれている類です。ただ、実際には運用で金額が大きくなると、相当な運用益の違いになるため、意識しておく必要があります。

自分できっちり計算できる?

例えば、海外でクレジットカードを使用して支払うと、当日の為替レートがいくらで実際に円で引き落とされた際の為替レートがいくらか、一応調べることはできますが、かなり大変です。しかし、実際には2%以上のスプレッド(サヤ)が抜かれていて、100万円の買い物や食事では2万円程度損をしていることもあります。年に一度の海外旅行であればそれほど気にすることはないですが、海外移住して日々生活を送る上では、なんとなくポイントやマイルが貰えるからではなく、どこでどのように手数料を払っているのかは調べておきたいですね。勘どころを掴めば、時間をかけてきっちり計算しなくてもどこが金融機関の儲けの源泉なのかが分かり、ボラれないよう十分防衛できます。

このように、昨今の新たなフィンテックサービスによって、これまで文句言っても仕方のなかった横並びの金融サービス手数料が、大きく違ってきています。「便利でお得」なサービス、つまり金融機関のサヤが薄いサービスを見つけることが大事な世の中になってきました。

次回”海外移住とお金3”では、海外移住する場合の基本的な通貨や為替リスクについての考え方をご紹介したいと思います。